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2013年3月

2013年3月28日 (木)

TempestとCyclone その1

Centris660AV(Tempest)とQuadra840AV(Cyclone)は93年10月に発売されたAV機能搭載モデル。

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共にAT&TのDSP3210をマザーボードに搭載し、ARTA(Apple RealTime Architecture)による限定的マルチタスクを可能としていた。
当時購入することはできなかったが、大きな仕様変更により多くのトラブルと、PowerMac発売直前のキャンペーンが印象深いMacintoshであります。

Centris660AVは同年2月に発売された610の後継モデル。
ピザボックスタイプのケースデザインは元祖ピザボックスのLC系と比較すると非常に大きい。

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マザーボードには2つのメモリスロットがあり、オンボードの4MBと合わせ最大64MBまで拡張可能となている。32bitアドレッシング固定となりメモリコントロールパネルから24bitアドレッシングモードを選択することはできなくなっている。

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610にあったVRAM用拡張スロットはスペースの都合からか廃止されたが、オンボードが1MBとなり610同様16インチモニタで16bitカラーの表示が可能である。

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マザーボド上に実装されたAT&TのDSP3210(55MHz)、212ピン拡張スロット、高速通信用のGeoPort(モデムポート)がもたらす新機能ではあったが、その内二つが国内販売モデルでは使用できなかったのは非常に残念であった。

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国内モデルで省略された新機能一つ目は音声認識・操作を可能とするPlainTalk。
後に試してみたところ、自分が話しかけても全くの無反応。北米のイントネーションを認識するということだったので、ちょっと北に行きすぎるか〜と思いつつ書いたフレーズをTalkingMooseに喋らせたが、やはり無反応。
結局2台並べてMac同志で会話させるしか反応してくれなかったのでありました。

自分が蚊帳の外という状況に一瞬恐怖を感じたような記憶がある。
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二つ目がMacに留守番電話機能を追加するApplePhone。
従来の8ピンより一つ増え9ピンとなったGeoPort用オプションとして発売されたGeoport Telecom Adapter。国内では14.4kbpsのモデムという認識でありましたが、本来付属しているはずのアプリケーションApple Phoneを使えば電話としても使用可能でありました。当時は認可の問題があったのでしょうか、非常に残念でありました。

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ところで、Centris660AVを含め、初期のCD-ROMドライブ搭載Macに使用されていたキャディー式CD300i及びCD300Plusでは、ゴムが溶けるような異臭がする場合かなりヤバイ状況である。急ぎ分解し、運が良ければコンデンサ交換で今後も継続使用が可能であります。

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搭載されたAV機能については、660ではビデオ入力が8bitカラーまでとなっており次回840で書こうと思う。

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2013年3月15日 (金)

地味な名機2、LC III

LCIIIは932月に一挙に発売された新機種の中では地味な存在でありましたが、個人的には最も完成度が高いと感じるモデルであった。

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90年10月に発売された初代LCは低価格でカラーを「売り」にし、個人は勿論、IBM互換機群に奪われていた教育市場での巻き返しを目的としていたようで、翌91年の68020スロット(LCII以降ではLC PDS?)に装着するIIeカード登場以降、本国では出荷好調となったようである。

Macintosh IIと同じ68020/16MHzではあったが、データバスが16bitとなっており処理能力では大きな差があったと思われる。

IIで追加できたMMUはソケットも無くSystem7の仮想記憶は使用できない。また、ロジックボードとスピーカー及びファンの結線が接点タイプだったことから経年による接点酸化より音が出ないなどのトラブルが発生することがあった。

メモリはオンボード2MB、2つのメモリソケットに4MB装着で最大10MB。オンボードVRAMが256KB、ソケットに256KB装着で最大512KB。13インチモニタで256色表示が可能であった。

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92年5月に発売された2代目のLC IIはMMU内蔵の68030を搭載し仮想記憶も使用可能となったが、相変わらずの16bitデータバスを継承していたため処理能力は僅かしか上がらなかった。FPUについてはピンホールは存在するがソケットは存在しない。スピーカー及びファンの接点は使用されず追加という形でコネクタが装備されており、これは接点の不具合対策というよりユニット化されていたファンとスピーカーを個別にボトムケースに装着することによりコストダウンの為と思われる。また、ロジックボードのハードディスク用ソケット脇に存在したフロッピー用ソケットは廃止され、LCでは選択可能だったFDD2基という構成は不可能となった。それに伴いセカンドフロッピー用の口がケースから無くなり、イメージを壊さぬ程度のデザイン変更がされていた。メモリはオンボード4MB、2つのソケットに4MB装着で12MBになるが使用可能は10MBまで。VRAM構成に変更は無い。

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LCのスピーカー・ファンのユニット(左)

LC II以降ユニット廃止(右)

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LC II、LC IIIケースデザインは共通。

93年2月は発売された三台目LC IIIは新設計。Macintosh IIciと同じ68030/25MHzを搭載し、 長い間ネックとなっていた16bitデータバスもようやく32bit化とされ一気に処理能力は上がった。30ピンから72ピンへと変更されたメモリも最大36MBと従来の3倍以上であった。FPUも標準装備こそ見送られたが、しっかりソケットは装備されていた。

更に、ビデオメモリについてもオンボードが512KB、ソケットに256KB装着で13インチ16bitカラー、16インチ8bitカラーの表示が可能となっており、価格、機能、デザイン、全てで満足できるモデルでありました。

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唯一残念だったのが、デザイン的にベストだった12インチモニタが役不足となってしまったことでありました。

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12インチで680x480グレースケール表示が可能なモノクロモニタ

軽く、ケースデザインも優れていた。

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512x384表示の12インチカラーモニタ

ブラウン管は重たく、ケースにクラックが入っていることが多い。

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LCIII標準?スタンド付の新13インチカラーモニタ 680x480表示

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2013年3月 3日 (日)

radius VideoVisionStudio

radiusのVideoVisionは92年秋に発売されたビデオシステムで、アップルのTouchStoneと呼ばれるビデオ技術ライセンス供与により開発されていた。

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入力2出力1、ミックス用オーディオ入力、外部機器コントロール用Exitの合計15ポートを装備した外部パネルは当時強烈なインパクトがあり、当時広告に使われていたQuadra700とのセットには「いつかは!」でありました。

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販売時の価格はVideoShopがバンドルされたベーシックで498,00円。60フィールド/sec のフルスクリーン、フルモーションを可能とするJPEG圧縮伸張ボードのStudio Upgrade card 298,000円は、年が明けての発売だったと思うが曖昧な記憶である。
発売時から完成度は高く、VideoVisionStudioはMacの拡張BUS変更後もPCI版として販売が継続された。

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オーディオではサンプリングレートが8bit/22.1KHzとRasterOpsやSuperMacのカードとの比較では見劣りするが、ミキシング用オーディオ入力の標準装備は魅力的でありました。

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当時ブラウン管TVへの出力で必要だったフリッカー抑止の為のコンボリューション。ONにするとぼやけてしまったものだが、今時の液晶TVでは無用となり、先日のVideoExpanderII同様シャープで美しい映像を出力してくれる。

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VideoExpanderと違い16色モードの選択ができないのが残念であります。

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